スキーブーツのウォークモードとは?BC・フリーライド向け性能を解説
快適な歩行をサポート!
スキーブーツのウォークモードでスキーをもっと楽しく!
スキーを楽しむうえで、滑走だけでなく歩行も必要とされる場面が増えています。特にバックカントリースキーやフリーライドスキーでは、斜面を登る際の快適さが重要です。
そこで役立つのが「ウォークモード」機能を備えたスキーブーツです。ウォークモードは、滑走時にはスキーに適した剛性(フレックス)を保ちながら、歩行時には足首の可動域を広げ、快適な歩きやすさを提供します。
こちらでは、ウォークモードの仕組みや性能について解説します。ぜひ参考にして、あなたにぴったりのスキーブーツを見つけてください。
BCスキーにも最適!ウォークモード搭載スキーブーツについて
スキーブーツは、スキー板と足を固定するため硬く作られており、スキー板を履いていない状態での歩行は困難です。そこで開発されたのが「ウォークモード搭載スキーブーツ」です。
ウォークモードとは、ブーツの可動域を広げて歩行を楽にする機能のことです。従来のスキーブーツは滑走時の安定性を重視して硬く固定された構造でしたが、ウォークモード搭載ブーツは、スキーブーツを履いたままでも快適に歩けます。
スキーを始めたばかりの方やゲレンデ内での移動が多い方、バックカントリーやサイドカントリーなど、スキー場外を滑る方におすすめです。
BCスキー(バックカントリースキー)の魅力は、手つかずの新雪を思う存分滑走できることにあります。ゲレンデと異なりリフトがないため、自分の足で雪山を登る「ハイクアップ」は、BCスキーには欠かせない行動です。
スキーブーツのウォークモードは、このハイクアップを快適にする機能です。長時間のハイクアップは想像以上に体力を消耗し、疲労が蓄積すると滑走への集中力低下や転倒のリスクにもつながります。
ウォークモードは、ブーツ後部のバックル操作やレバー操作で簡単に切り替えができ、足首が自由になって歩行が楽になります。体力温存はもちろんのこと、安全面も考慮すると、BCスキーにはウォークモード搭載ブーツが最適といえるでしょう。
初心者にも分かりやすい!ウォークモードの仕組み

通常モードとウォークモードの違い
ウォークモード付きスキーブーツには、滑走に適した「滑走モード」と、歩行に適した「ウォークモード」の2つがあります。この2つのモードはブーツの構造によって切り替えられ、もっとも大きな違いはブーツの可動域です。
モード | 可動域 | 特徴 |
---|---|---|
滑走モード | 固定 | 後ろ方向への動きが制限され、スキー板を効率的に操作できる |
ウォークモード | 広い | 主に後ろ方向へ足首を大きく動かせ、斜面を登る際や平地を歩く際の負担を軽減できる |
滑走モードでは、ブーツの可動機能が固定されており、一般的なスキーブーツのようにスキー板をしっかりとコントロールできるようになっています。一方、ウォークモードでは足首を大きく動かせるため、斜面を登ったり平地を歩いたりする際に負担を軽減し、より自然な歩行が可能になります。
メリットや注意点について
ウォークモードは、スキーブーツを履いたままの歩行を快適にする便利な機能です。ゲレンデ内の移動や、レストランへの行き来など、スキー場での行動範囲を広げてくれます。特に、BCスキーのようにハイクアップが必要な場面では、その効果を大いに実感できるでしょう。
ただし、滑走時には必ず通常モードに戻すことが重要です。ウォークモードのままで滑ると、ブーツが固定されず、転倒や怪我のリスクが高まります。
滑り出す前にレバーの位置やバックルの締め具合を再確認し、安全を確保してから滑走を楽しみましょう。
選ぶ前に知りたい!ウォークモードブーツの性能

快適な滑りを左右する「剛性(フレックス)」
スキーブーツの剛性とは、ブーツの硬さを表す指標です。ブーツの変形に対する抵抗力を示し、数値が高いほど硬く、低いほど柔らかくなります。この剛性は、スキーヤーのレベルや滑走スタイル、体格によって適切なものが異なるため、適切な選択が求められます。
一般的に、上級者や体重の重いスキーヤーは、高い剛性のブーツを選びます。高い剛性のブーツは、スキー板へのパワー伝達に優れ、高速滑走時の安定性や正確なエッジングを可能にします。
一方、初心者や体重の軽いスキーヤーは、低い剛性のブーツがおすすめです。低い剛性のブーツは、足への負担が少なく、操作性がよいというメリットがあります。
最適な剛性のブーツを選ぶことは、快適で安全なスキーを楽しむために重要なポイントです。
スムーズな動きを生み出す「足首の可動域」
スキーブーツにおいて、足首の可動域はハイクアップ性能に重要な要素です。ウォークモード搭載ブーツでは歩行時の足首の可動域の広さが求められます。
可動域が広いブーツは、ハイクアップ時の一歩のストローク幅を広くしたり、急な登りでの登坂性能を快適にしてくれます。一方、可動域が狭いブーツでは動きが制限され、一歩のストローク幅が狭くなるため、疲労が溜まりやすくなります。
可動域はハイクアップに重要な機能になります。滑りの性能が優れたモデルほど可動域が狭い傾向にあり、登りの性能が高いものほど可動域が広くなる傾向にあります。自分のスタイルに合わせたブーツ選びが重要です。
長時間履いていても疲れにくい「軽さ」
スキーブーツを選ぶうえで、軽さは大切です。特に、ハイクアップを伴うバックカントリーやサイドカントリーでは長時間ブーツを履いて行動するため、軽いブーツが足の負担を軽減し、疲労を最小限に抑えます。
特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
軽いブーツ | ・疲労軽減 ・快適なハイクアップ |
・滑走時の安定性やパワー伝達力が劣る場合がある |
重いブーツ | ・安定性が高い ・パワー伝達力に優れている |
・疲労を感じやすい ・機動力が劣る |
しかし、軽さだけを追求すると、滑走時の安定性やパワー伝達力が犠牲になる場合もあります。そのため、自分のスキーレベルや滑走スタイルに合った軽さのブーツを選ぶことが大切です。
滑りを重視するのか登りを重視するのか、それともどちらも兼ね備えたモデルにするのかによって選ぶブーツも変わってきます。自分のスタイルや一緒に行くメンバーの思考に合わせて道具を選ぶことが重要です。
レジャーユーザーにもおすすめ!ウォークモードブーツの選び方
「歩きやすさ」を重視した柔らかめのブーツ
スキーを始めたばかりの方やリラックスして滑りたい方は、歩きやすさを重視した柔らかめのブーツを選びましょう。ブーツのフレックス値でいうと、目安として男性は90以下、女性は70以下がおすすめです。
柔らかめのブーツは足首の動きが自由になり、窮屈さを感じることなく快適に移動できます。そのため、スキーに慣れていない方でも扱いやすく、疲れにくいという大きなメリットがあります。
ただし、柔らかすぎるブーツは板へのパワー伝達が弱くなり、特に高速滑走時には安定性が不足することがあります。スピードを出さずに、ゆったりと滑走を楽しみたいレジャーユーザー向けのブーツといえるでしょう。
ゲレンデ内での使用も考慮したブーツ選び
ウォークモード付きスキーブーツを選ぶ際は、ゲレンデ滑走も考慮し、ブーツの剛性に注目することが大切です。ゲレンデ滑走メインならやや重量感のある硬めのブーツ、バックカントリーメインなら軽めの可動域の広いブーツがおすすめです。ゲレンデとバックカントリーの両方を楽しむ場合は、両方の要素をバランスよく兼ね備えた中程度の重量、剛性のブーツを選びましょう。
誤ったブーツ選びでは「重くて歩きにくい」「柔らかすぎて不安定」などの問題が起こることがあります。自分のスキーレベルや滑走スタイルに合った剛性のブーツ選びが重要です。商品知識が豊富なスタッフに相談しながら、最適なスキーブーツを見つけましょう。
ウォークモード搭載スキーブーツの選び方はパドルクラブにお任せ!
ウォークモード搭載のスキーブーツ選びでお悩みの方は、パドルクラブにご相談ください。豊富な知識と経験を持つスタッフが、お客様の技術レベルや使用目的に合わせて最適なブーツを提案します。
滑りの性能や歩きやすさ・軽量性など、あらゆる観点からブーツを比較します。パドルクラブで、快適なスキー体験を実現しましょう。
最近の傾向として、テック対応グリップウォーク付きブーツが増えています。新しいフリーライドブーツにも注目していきましょう。
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ウォークモード搭載のスキーブーツをお探しならパドルクラブ
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