バックカントリー用品選びの決定版!スキーの練習方法や安全対策も解説
バックカントリー用品を揃えて、最高のスキー体験へ!
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雄大な雪山を滑走するバックカントリースキー。近年人気が高まっていますが、ゲレンデスキーとは異なり、安全確保のための適切なバックカントリー用品選びが重要となります。
こちらでは、これからバックカントリーに挑戦する方・用品選びに迷っている方に向けて、スキーに必須なバックカントリー用品の選び方を解説します。
適切なバックカントリー用品で安全を確保し、最高のバックカントリー体験を手に入れましょう。
バックカントリーの魅力と安全対策について
バックカントリーの魅力
バックカントリーの魅力は、自然との一体感を楽しみながら、スキーやスノーボードで新たな挑戦をすることにあります。手つかずの雪山を自分の足で登り、ふかふかのパウダースノーが広がる真っ白な斜面を滑る爽快感は、まさにバックカントリーの醍醐味といえるでしょう。雄大な景色を眺めながらの登山や、誰も滑ったことのない斜面を滑降する爽快感は、他では味わえない特別な体験です。私たちの冒険心を満たし、特別な達成感を与えてくれます。
また、技術の向上と自己の限界に挑戦しながら、自然と一体となり、自由を感じられることもバックカントリーの大きな魅力です。安全を確保しながら、自然とともに過ごす最高のスキー体験があなたを待っています。
バックカントリーに必須の安全対策
バックカントリーは、整備されたゲレンデとは異なり、自己責任のもとで自然と対峙する環境です。そのため、安全を確保するための対策は、徹底的に行う必要があります。
バックカントリーでの危険としては、天候の急変・雪崩・障害物による事故・体力の消耗・低体温症や凍傷などがあります。
これらの危険から身を守るために必要な対策は、以下のとおりです。
- 事前の情報収集
- 経験豊富なガイドの同行
- 適切な装備の携行
- 体調管理
- 無理のない行動計画
- 定期的な休憩
- 単独行動の禁止
- 緊急時の連絡手段の確保
バックカントリーを楽しむためには、安全を第一に考え「常に危険と隣り合わせである」と意識することが大切です。
【パウダー滑降を目指す方へ】段階的な練習方法
ゲレンデ内の非圧雪エリアで練習
バックカントリーを目指す前に、ゲレンデ内にある非圧雪エリアでの練習がおすすめです。非圧雪エリアとは圧雪車で整備されていないエリアのことで、新雪後にはパウダーを楽しめます。ゲレンデ内には、コースとして設定されたエリアと、コース脇など自由に滑走できるエリアがあります。
注意点 | 内容 |
---|---|
コースの確認を必ず行う | 滑走可能エリアをコースマップや看板で確認 |
周りの人の動きをよく見る | 衝突を避けるため常に周囲に気を配る |
無理のないスピードで滑走する | 不慣れな場所ではスピードを控える |
転倒時の装備を確認する | 転倒に備えヘルメットやプロテクターを着用する |
非圧雪エリアでは、パウダーでのバランス感覚やスキー操作を養えます。短い距離から始め、徐々に距離を伸ばし、自分のペースで練習しましょう。
スキー場公認のサイドカントリーエリアに挑戦
バックカントリーに慣れるためのステップアップとして、スキー場にある公認のサイドカントリーエリアに挑戦してみましょう。ここはスキー場管理区域内ですが、非圧雪で自己責任エリアとなっています。ゲレンデから手軽にバックカントリーの雰囲気を味わえ、練習に最適な環境です。
ただし、パトロールの巡回や遭難救助の体制はスキー場によって異なるため、事前に確認が必要です。コース整備はされていないため、木々や自然地形に注意しながら滑走します。新雪時は障害物が隠れている可能性があるので、特に慎重に進みましょう。また、標高の高い場所では天候が急変しやすいため、こまめなチェックと適切な装備が欠かせません。
スキー場公認のサイドカントリーエリアは、安全に配慮しながらバックカントリーの入門として最適な場所といえるでしょう。
本格的な山へのステップアップ
スキー場公認のサイドカントリーエリアを滑れるようになった上級者の方は、いよいよ本格的な山に挑戦です!管理されたコースではなくなるため、自己責任での行動が求められます。バックカントリーに必要な知識や経験、安全対策を身につけましょう。
本格的な山へバックカントリーに出かける前に、経験者と同行し、安全に楽しむための知識やスキルを習得しましょう。ルートファインディング・雪質判断・雪崩対策・天候判断・緊急時の対応など、これらのスキルを身につけることで安全を確保できます。無理をせず、安全を第一に考えましょう。
【バックカントリー用品・スキー装備】ビンディングの種類と選び方
ツアービンディングの種類
フレームツアービンディング
マーカー「バロン、ツアーF12/10」チロリア「アンビション」などがあります。アルペンビンディングと同様でステップイン方式でブーツをはめ込み、ビンディングを乗せたフレームごとかかとを上げるシステムです。アルペンビンディングに近い感覚での滑走が可能です。今まで履いていた手持ちのスキーブーツで山を登ることができるので、今までの道具を使ってバックカントリーにチャレンジしたいエントリーユーザーにおすすめです。重量は1000g~1400g(1/2)程度と重くなるため、ロングツーリングには不向きとなります。
テックビンディング
G3「ION12/10」、TYROLIA「ALMONTE12/10(24/25NEW)」、DYNAFITなどがあります。テックビンディングは、クライミング性能を重視し、つま先とかかとを完全に固定するピン方式を採用しています。ハイク時はトウピースを支点に、ブーツのみかかとが上がるシステムで自然な歩行動作ができます。ツアービンディングやアルペンビンディングに比べ、滑走時のホールド感とセイフティリリース機能が劣るため、滑りよりも登りを重視する方におすすめです。重量は300g~600g(1/2)程度と、軽量でロングツーリングに適しています。
ハイブリッドビンディング
ハイブリッドタイプのビンディングにも2種類あります。1つ目は、MARKER「KINGPIN13/10」やFRIITCH「TECTON13」のようにトウピースはテックビンディング同様のシステム、ヒールピースはアルペンタイプと同様のスプリングの力で上から押さえるタイプです。テックビンディングの軽快なハイクアップ性能と、アルペンビンディング並みの滑走性能を兼ね備えています。
2つ目は、MARKER「DUKE PT」やSALOMON「SHIFT」のように、滑走時はアルペンタイプと同じ構造で、ハイク時は可変機能を使ってテックビンディングとして使用するタイプです。トウがテックのタイプよりも、滑降時のホールド感やセイフティリリース機能を重視したいという方におすすめです。ただし、重量が700g~1350g(1/2)とテックビンディングより重い点はデメリットです。
ビンディングの選び方
登り重視の場合
長距離をハイクアップするようなバックカントリーでは、ビンディングの重量が疲労度に大きく影響します。テックビンディングは軽量でハイクアップ性能に優れているため、体力的な負担を軽減できます。
特に、急斜面のハイクアップやトラバースを繰り返すようなルートでは、その軽快さが大きなメリットとなります。滑走性能よりも軽さとハイクアップのしやすさを優先するなら、テックビンディングを選びましょう。
滑り重視の場合
滑降時の安定感や操作性を重視するなら、ハイブリッドタイプが最適です。テックビンディングに比べて滑走性能が高く、ゲレンデに近い感覚で滑ることができます。急斜面やハイスピード時など、滑走に集中したい場面でも安心感を得られます。ただし、テックビンディングよりも高価で重量がある点は、理解しておく必要があります。滑走性能とハイクアップ性能のバランスを重視するなら、ハイブリッドタイプを選びましょう。
クライミングスキンの選び方
スキーの滑走面に貼り付けることで、斜面を登れるようになるアイテムです。シールとも呼ばれます。表面にナイロン等の細かい毛が編みこまれており、前には進むことができるが後ろには戻らないようになっています。裏面にはスキーの滑走面に貼り付けるためのグルーと呼ばれる粘着剤が塗られています。クライミングスキンには、登坂性に優れたグリップに優れたものや、長距離を移動するのに負荷の少ない滑走性の優れたものがありますので、自分のスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
ザック:選び方のポイントとおすすめ容量
バックカントリースキーでは、ビーコン・ショベル・プローブなどの雪崩対策用品に加え、ウェアや食料なども持ち運ぶため、適切な容量のザック選びが重要です。
想定シーン | 容量の目安 |
---|---|
リフトアクセス中心のバックカントリー | 15~25ℓ |
日帰り・終日などの長時間のバックカントリーツアー | 25~35ℓ |
泊まりを伴うツアーや本格的なマウンテニアリング | 45ℓ~ |
容量の目安を参考に、自身のスキルや経験、計画する山行に適したザックを選びましょう。日帰りでも行動時間が長くなる場合は、より多くの容量が必要になります。容量に加えて、フィット感や機能性も重要な要素です。スキーやスノーボードを装着したままでも動きやすい設計か、雪崩対策用品専用の収納スペースがあるか、ハイドレーションシステムに対応しているかなど、自身の活動スタイルや必要な機能を考慮して選ぶようにしましょう。
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